1 昔話
昔,プールの北側には東西に延びる「長屋」様の建物が1棟あり,その西端に「応援団室」が存在していた.通称「団室」は,リーダーのみが入室できる場所であり,新リーダーが選出された後,電気による照明を消して旧リーダーがランタンなどの乏しい光の中で引継式的な激励と新リーダーの所信表明などが行われていた.先輩たちが団室に来なくなって自分たちの代だなと思える時期が来てからは,練習後,夜遅くまで仲間たちと語り合ったものだった. 2 多分端境期 自分たちの代ころにも変革はあり,おそらく,自分たちの代から,いわゆる昔ながらの蛮カラ応援団リーダーの変革の変遷が始まったのではないかと思われる.自分たちの代より,一代前(直近の先輩)までは,リーダーに当選すると部活を辞めてリーダー活動に専念する体制だった. 3 服に重きはあまりないのではないか ちなみに,制服は,まあまあボロだったが,極端にボロいものをまとわなくてもいいじゃないか,蛮カラの応援のそのまた昔は普通の制服で応援していた(らしい)ので,目を背けたくなるような衣類を着用する必要もないではないかとの声もあり,当時は伝統の学ランというものも特になく,自分は,ずっと着続けていた学ランの裏地を取ってタクトを振りやすいようにしたものを着ていた(先輩から後輩へ譲渡というのはあったけれど,これを着ろというものはなかった.).もっとも,豊かな時代から見れば色はあせているしクタクタだったろうけれど.帽子については,つばを本革の少し長目のものに改造していたけれど.ボロボロをまとっていたのは,1人だったかな.あとは,つぶらな瞳を応援歌練習の際,下級生に気づかれないようにつばを改造している者が若干名いたけれど,質素な身なりだけれど,一応普通の格好でやっている者9名というところだった. |